皆様こんにちは。
ぽちスロマガジン編集部うまやです。
前回は初めてパチンコを打った時のお話でした。皆さんも初めてホールに行った時の思い出話とか有ったら是非教えて下さい。
さあ、今回は初めてのパチンコで大金(?)を得たうまや少年のその後のお話。
それでは第2話「使ってはいけないお金に手をつける⁉」
はじまりはじまり〜
チャンス到来
思い返すこと三十数年前w
初めてのパチンコデビューで約5,000円を手に入れた私は、
ゲーセン、デート代、マンガ本に洋服代と散財に次ぐ散財。
「勝った金だしいいやいいや」と使い果たしちゃいます。笑
そりゃあもうキレイサッパリ。(この癖は今も治らない)
そしてお金がなくなった時、当然の様にこう思うのである。
「またパチンコで金増やすか!」
バカだね〜w
完全なるビギナーズラックで得たお金なのに、なんとなく実力で得たものだと、この時は完全に勘違いしてたね。うん。
しかし当然軍資金なんてものは無い訳で、
「絶対勝てるのにという気持ち」だけを抱えながら悶々とした日々を送っていた。
しかし暫くして突然のチャンス到来。
高校の制服を取りに行って来るよう親から大金を渡されたのだ。
揺れ動く心。
揺れ…?
いや、心は既に打ちに行こうと決まってた。
ギャンブル台「セブン機」
制服を取りに行く日、以前一緒にパチ屋に入ったのとは別のツレも制服を取りに行くと言うので二人で繁華街へ。
今日のツレは「マー」。
親と一緒にパチンコに行っていたという私と同じ境遇の、いわばサラブレッド。
先日私がパチンコで簡単に大金を得た話も当然知っている。
繁華街に到着後、まずは制服を取りに。
(先にパチンコやるほどの勇気はなかった)
そして制服のお釣りである4,000円程の軍資金を2人とも手に入れた。
そこでマーが
「ヒコーキよりセブン機の方がめっちゃ勝てるぞ」
そう言ってそそのかしてくる。
「セブン機か…」
うちの親が「セブン機はたくさん出る分、たくさん負けるからやらない」と言っていたのを思い出し、
「セブン機は怖くね?」
そう言うとマーは
「でも4,000円ずつあるからどっちか出るべ」
…確かに。
「そうだな!セブン機だな!」
どうです?生粋のギャンブラーでしょ?
…バカ丸出しである。
万が一負けた場合、返すべきお釣りに関しては「無くした」の一点張りで何とかしようと思っていたので、もうこのお金は自分のお金だと思う事にした。
ノーリスクハイリターン(?)だ。
そして、制服を持ってパチンコ屋に入る訳にいかないので、繁華街のビルとビルの間の、ほっそいほっそい隙間に制服をぶち込む。そして捨て看板を被せる。
「これで良し」
手ぶらになった2人は鼻息荒く未開の地へと足を踏み入れる事となった。
名機「麻雀物語」
もしバレたら今度こそ追い返されるかもしれない。裏に連れて行かれて警察を呼ばれるかもしれない。親に連絡されるかもしれない。怖い人にカツアゲされるかもしれない。
そんな数々の恐怖に打ち勝つ事が出来たのは、ただパチンコで勝ってお金が欲しい。
そんな単純な理由だけ。
何度も繰り返すが、今思えば本当のバカである。
タバコの匂いが充満する店内に入ってまず思ったのが前に行った店よりも広くて客が多いという事。
これならバレにくい。
少し安心して足を進めた。
奥の島に着いてマーがある台を指で差す。
「これこれ」
マーが指さしたのはあの名機、初代「麻雀物語」だった。
マーが言うには一回当たれば連チャンするとの事。
ワクワクが止まらない。
ドル箱を積んでいる未来しか描けない。
こうして並んで打ち始める事となった。
程なくして自分の台にリーチがかかる。
あと一つ同じ絵柄が止まるだけで大金が手に入る。
心臓が飛び出しそうだ。
…残念ながらリーチはハズレ。
悔しいが、このドキドキが心地いい。
またしてもすぐにリーチがかかる。
そして今度はなんと簡単に図柄が3つ揃ってしまった。
大当たり!
またしても座ってすぐに当たりを引き当てたのだ。
なんて順風満帆な人生なのか。
この世で1番ついているのは自分ではなかろうか。
初めてのフィーバー⁉︎連チャンは?
当時のお店はラッキーナンバー制という、無制限となる特定図柄で当たらなかった場合は、一回交換させられる。(7と3図柄のみ無制限等)
私の台で揃った図柄は残念ながら無制限図柄では無かったので要交換。
連チャンも無く、一回流す事になった。約2,400発。
換金して約5〜6,000円程だった。
そしてここで気付く。
「あれ?連チャンするんじゃないの?」
マーに聞く。
「これからじゃない?」
「そっか。じゃあもうちょっと打つか」
保留連とかそんな概念は知らない。
一回当たったらまたすぐに当たるはず。
というか俺が打てば出るだろう。
そう思って再度打ち始める。
そうこうしているうちにマーの軍資金は底をつきそうだった。
そしてマーに言われた。
「お金貸して」
「はいよ」
1,000円を渡そうとしたその時、マーの台にリーチがかかる。
もう当たってくれないと。
お金は全て使ってしまっている。
頼む。一生のお願い。
そんなマーの心の声が聞こえてくるようだった。
そしてなんと大当たり。
さらに保留連チャンまでし始める。。。
そしてマーの台とは裏腹に自分の台は、さっきの当たりで交換した分も、初めから持っていた制服のお釣りも全てを飲み尽くし、めでたくうまや少年は素寒貧に。
苦しくも人生とはこういうもんだと思い知らされたのであった。
敗北の味…
マーの連チャンも終わり、特殊景品に取り替えて薄暗い路地を入った奥の換金所へ。
交換すると3万弱の超大金。
対する私は一文無し。
そう、この日はいわゆる「ノリ打ち」の約束はしていなかった。
片方は約一年分の小遣いに近い大金を得て、もう片方は所持金をゼロにする。
しかもゼロにしたのは本来使ってはいけないお金。
残酷だ。
この世の終わりだ。
親に怒られるな。
あぁ全部めんどくせぇな。
だんだん帰るのも億劫になってくる。
帰りの電車賃を奢ってもらい、最寄駅から歩いて帰りながらマーに提案した。
「なあ、ジャンケンしない?」
「え?なんの?」
「1万円賭けて」(※違法です。ダメ絶対)
「は?払えんの?」
「うーん、負けねぇし!お前勝ってるしいいじゃん」
「よし1回だけな」
「えっ?」
まさかの承諾。
完全に想定外だ。
そしてマーが間髪入れずに元気よく始める。
「ハイッさーいしょーはグー」
「じゃーんけーん」
……
この先どうなったか。
今まで散々ギャンブルでしのぎを削ってきた皆様ならお分かりだろう。
勢いのある人は勝つ。
ダメな人は何をやってもダメ。
こうして私は借金1万4千円(結局親に返すべき制服のお釣り分も借りた)をこさえて、人生の不条理さを学び、涙を浮かべて帰る事となった。
そして家に着く直前、異変に気が付いた。
「あっ!制服忘れた!!」
お釣りの工面までしておいて制服を持っていない事に、あろう事か「二人とも」気づかずに帰ってきてしまっていた。
そしてすぐにマーの家の方まで走って行き、二人で夜の繁華街へUターンしました。
無事制服はあったものの、帰りが遅くなった事で親にこっぴどく怒られ散々ながらなんとも思い出深い一日となった。
酸いも甘いも知ってしまったうまや少年の運命は何処へ向かうのか?
そして次の事件簿では、どんなハプニングが待ち受けているのか?
お楽しみに!!
ハイッ!
以上が第2回うまやのパチ屋事件簿でした。
まだスロットが出てきませんね。
次回からはスロットメインになっていく⁉︎と思います。
不定期更新ですが宜しければコメントいただけると励みになりますのでよろしくお願いします。
ありがとうございました。
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