第1回 初めてのパチンコ

うまやのパチ屋事件簿

皆様こんにちは。
ぽちスロマガジン編集部うまやです。

私は特に特技も無く、編集部内での立場が無くなってしまいクビにされるのもきっと時間の問題なので、何か連載でも始めてクビにさせにくくさせてやろうと思い、初めて記事を書いてみようと思いたちました。

パチンコ屋さんでの体験談

私の唯一の武器は…パチンコ屋さんへの出入りの数。子供の頃から親の付き添いで行っていたし、自分でも14歳でパチンコデビュー(⁈)そして今では仕事をサボっちゃパチンコ屋さんに行く日々。
今の仕事に就く前はパチンコ屋さんの設備工事や台入れ替えの仕事もしていました。
それはそれは色々な事件や出来事がありました。

そんな訳で今まで体験したパチンコ屋さんでの事件や出来事なんかを書き綴っていこうと思います。

それでは改めてよろしくお願い致します。

うまや少年、ホールデビューしちゃう!?

第1回は先ほど少しだけ書きましたが、初めてパチンコを「打ちに」パチンコ屋さんに入った時の話。

今から三十うん年前。
まだ中学生だった私は、子供の頃からずっとパチンコを自分の手で打ってみたかった。

小学校低学年位までは、親に連れて行ってもらって、待っている間に落ちている玉を拾ってジュースに変えるという、現在では考えられないような錬金術を使っていたが、やはりあの台前の椅子に1人で座って、自分の手でハンドルを握りチャッカーに玉を入れたかった。

そんな気持ちをずっと抱えたうまや少年は中学生になり、悪友のツレ「タケ」と一緒に雀の涙ほどの小遣いを寄せ集めてパチンコ屋に行く事を決意する。

当日、自分が持っている中でも最上級の「大人っぽく見えるコーディネート」で集合し、なるべく目立たぬように裏口と思わしき入口から入店。

心臓は口から飛び出しそうなほどにバクバクいっていた。

とりあえず「ヒコーキ」コーナーへ。
今で言う「羽根モノ」。
機種名までは覚えていないが、親について行ったりしてたので玉の借り方やゲーム性、交換の仕方は心得ていた。

軍資金は2人合わせて1,500円か2,000円位のもんだったと記憶している。
少ない軍資金の為、私だけが打つ事になった。
まず玉を借りる。
台間の玉貸し機に100円玉を入れて手のひらですくい上げるタイプの「アレ」だ。

500円分借りた玉を両手で上皿に流し込み、とうとう自分の手で玉を打つ。
手は震えそしてものすごく興奮した。

すると間もなく1オープンチャッカーに球が入り込む。
そして開いた羽根の中に玉が飛び込む。
その玉は瞬きする間もなくVゾーンへ。
「ん!」
自分でもびっくりするほどあっという間の出来事だった。

後ろで立って見ているタケは、
「え?なに?良いの?良いの?」
「いくらになる?」「音大きくなった?バレないかな?」

ずっとうるさい。
ちなみにタケはパチンコ屋さんに入ったのも初めて。
ずっと打っている私の後ろでギャーギャー言っている。

これでは目立ってしまうと思い
「大丈夫。ちょっと外で待ってて」
そう言って駐輪場で待っててもらう事に。

もしバレたら、、迫りくる店員の恐怖ww

何度か当たりを繰り返して玉は少しずつ増えていく。
そのお店のドル箱は、羽根モノコーナーのみ専用の小さい箱だった。そこそこ溜まって来た頃に店員がドル箱交換に来た。

これはまずい…
そう思った瞬間

「お前!18歳未満やろ?」

とうとうバレた。
この時代のあるあるだが、パチ屋店員は全員パンチパーマで島端でセブンスターを吸いながら客を睨みつけている。(偏見)
とにかく20代半ば位であろうその店員さんも見た目がヤンキーだった。

そしてまだダウンタウンもブレイク直前くらいの時代だ。
私の住んでいた関東では耳に馴染んでない関西弁がひときわ恐怖を増幅させた。

しかし次の瞬間、パンチパーマヤンキーは仏の顔に変わった。

「この当たり終わったら玉流して帰り」

首根っこ掴まれてつまみ出される事を想像していた私は出せる限りの低い声で
「うす」
こう返事するのがやっとだった。

当たりも終わり、さっきのヤンキー仏パーマが近づいてきます。
「交換のやり方わかるか?」
「うす」
「お前いくつだ?」
「18す」
「いくつ?」
「14す」
「よし。もう来んなよ。店長が居たらつまみ出されてたぞ」
「うす」
こんなやりとりの末、カウンター、交換所を経て無事現金を手にした。

大人の階段ひとつ登ったんじゃね?

時間にすればたったの十数分、いってても二十分程度だろうか。
手元には5,000円。
私はなんだかすごく大人に近づいた気がした。

そして交換所横の駐輪場でタバコを吸いながら待っていたタケが幼い顔で近づいて来る。

「どうだった?」
「5,000円になった」
「すげぇじゃん」
「…すげぇな!半分ずつな!」
「やったな!」
「ギャハハ」

ひとしきり喜び合い、勝ち金を分け合って2人で歩いて帰った。

あぶく銭の使い道を考えていた私の顔はきっと子供のように幼かったに違いない…

以上、第1回 初めてのパチンコ でした
いかがでしたでしょうか。
素人が描いておりますもので乱文ご容赦ください。
また時間がある時にでも書き綴っていきたいと思いますので、感想や要望などなんでもコメントください。

うまや

ただのいい人ぶった目押しソルジャー。毎日出勤したふりをしてどこかで技術介入機を打っている。横浜銘菓○ーバーと裏の繋がりがあるとかないとか。

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